ギークスジョブの評判|開示資料から読む実態

この記事の結論

  • ギークスジョブはマージン率を非公開にしています。ただし運営元のギークス株式会社は東証スタンダード上場(7060)であり、決算説明資料に「テイクレート」という指標を四半期ごとに開示しています。定義は「取扱高からITフリーランスに支払う報酬額を控除した売上総利益を、取扱高で除して算出」——実質的にマージン率そのものです
  • 直近の開示値は18.2%(2026年3月期4Q)。前年同期4Qは17.8%、2026年3月期1Qは17.7%でした。17%台後半〜18%台前半で安定的に推移しています
  • 同じ資料に受注単価83.2万円/人月(2026年3月期1Q)が開示されています。この2つを掛け合わせると、企業が83.2万円払い、フリーランスがおよそ68万円を受け取る構造が逆算できます(当メディア試算)
  • 公式サイトの「平均年収906万円以上」には注釈があります。「ギークスジョブ経由で関東エリアの案件に参画している方の平均の月報酬額(税込)を基に、12ヶ月稼動したケースを想定して算出(2026年3月時点)」。906万円を税抜換算すると約824万円で、IRから逆算した約817万円とほぼ一致します。つまりこの数字は盛られていません。条件が読まれていないだけです
  • ただし「12ヶ月稼働想定」という前提は重い。通期稼働人月数2万人月を12で割ると約1,670人。登録者2.4万人超に対し、12ヶ月フル稼働換算での稼働者は約7%です(当メディア試算)
  • 案件単価の表記は税抜・下限〜上限のレンジ(例:単価(税抜) 60〜80万円/月)。テクフリの税込・上限表記とは異なり、他社比較しやすい形式です
  • 公開案件は10,089件(2026年8月10日実測)。エリア別表示件数では大阪901件・福岡734件・名古屋149件福岡が名古屋の約5倍という偏りがあります
  • リモートは公式FAQで「紹介できる案件のうち83%はリモート相談可能」。「相談可能」であって「フルリモート確約」ではありません。二次メディアに流通する「90%以上」は現行の公式表記と一致しません

「ギークスジョブ 評判」で検索すると、平均年収の数字が記事によってバラバラです。820万円、860万円、879万円、906万円。同じサービスの説明として流通している数字が揃っていません。案件数も「5,999件以上」「約2万件」と幅があり、リモート比率も「82%以上」「90%以上」と割れます。

この記事では口コミの収集をしません。代わりに、このエージェントだけができる検証をやります。運営元のギークス株式会社は東証スタンダード上場企業です。つまり四半期ごとに、投資家向けに事業の中身を数字で開示する義務があります。マージン率を公開していないエージェントの手数料構造を、その会社自身が投資家に説明している資料から読み解く。それがこの記事の中身です。

対象は、実務経験のあるITエンジニアで、ギークスジョブへの登録を検討している方です。エージェント全体の比較はFLR-15、リモート案件比率の横並びはFLR-16、業界のマージン構造の全体像はFLR-25で扱っています。


「マージン非公開」の会社が、投資家には数字を出している

まず前提を確認します。ギークスジョブの公式サイト・FAQ・案件ページのいずれにも、手数料率(マージン率)の記載はありません。この点はレバテック(FLR-17)と同じで、業界の標準的な扱いです。

ところが、運営元の決算説明資料には次の指標が載っています。

決算説明資料に開示されている「テイクレート」の定義(脚注原文の要旨)

テイクレートは、取扱高からITフリーランスに支払う報酬額を控除した売上総利益を、取扱高で除して算出している。

分解すると、こうなります。

  • 取扱高 = 企業からギークスが受け取る総額
  • ITフリーランスに支払う報酬額 = あなたが受け取る額
  • その差額 ÷ 取扱高 = テイクレート

これは、一般に「マージン率」と呼ばれているものと同じ計算です。呼び方が投資家向けの用語になっているだけで、中身は手数料率です。

開示されている数値

指標数値時点・出典
テイクレート18.2%2026年3月期4Q(決算説明資料・2026年5月15日開示)
テイクレート(前年同期)17.8%2025年3月期4Q
テイクレート17.7%2026年3月期1Q(同1Q決算説明資料)
受注単価83.2万円/人月2026年3月期1Q(前年同期比0.9%増)。2Q累計も83.2万円(同0.8%増)、通期は「上昇継続」
稼働人月数4Q 5,271人月/通期2万人月超2026年3月期
国内IT人材事業 売上高167億3,100万円(前期比+8.9%)2026年3月期通期
同 セグメント利益13億9,700万円(前期比+8.8%)同上
ITフリーランス登録データベース2.4万人超同上(決算説明資料)
ITフリーランス新規登録者数1,600人超同上
案件倍率5.75倍同上(別途「ギークス案件倍率レポート」として公表)
広告宣伝費率1.2%同上

このテイクレートを「あなたの案件のマージン率」と読まないでください

  1. これは全稼働案件の加重平均です。個別案件の手数料率がこの数字である保証はまったくありません。高単価案件と低単価案件、直請けと商流経由では率が違うのが普通です
  2. 開示先は投資家であり、フリーランスに対する手数料水準の約束ではありません。契約書に18.2%と書かれるわけではありません
  3. 「国内IT人材事業」のセグメントには正社員エンジニア領域なども含まれます。テイクレートは「ITフリーランス領域」の指標として説明されていますが、セグメント売上と完全に同じ母集団ではない点は留保が必要です

それでも、業界標準が「非公開」である中で、実額に裏付けられた率が四半期ごとに更新されて出てくる事例はほとんどありません。参考値としての価値は高い、というのが本記事の立場です。

開示資料から「あなたの受取額」を逆算する

ここが本記事の核心です。受注単価(企業が払う額)とテイクレート(ギークスに残る率)が両方開示されている以上、フリーランスの受取額は引き算で出せます

項目数値根拠
企業からの受注単価83.2万円/人月開示値(2026年3月期1Q)
テイクレート18.2%開示値(2026年3月期4Q)
フリーランスの受取額約68.1万円/人月83.2万 ×(1 − 0.182)=当メディア試算
ギークスの粗利約15.1万円/人月同上
12ヶ月フル稼働時の年収換算約817万円68.1万 × 12=当メディア試算

計算の整合性を、別ルートでも確かめます。国内IT人材事業の通期売上高167億3,100万円を通期稼働人月数2万人月で割ると、1人月あたり約83.7万円。開示されている受注単価83.2万円台とほぼ一致します。これは、この事業の売上高が取扱高ベース(企業への請求総額)で計上されていることを示しています。逆算の前提は崩れていません。

さらに、売上高167億3,100万円にテイクレート約18%を掛けると売上総利益は約30億円。ここからセグメント利益13億9,700万円を引くと、販管費はおよそ16億円という姿になります。つまり手数料として預かった約30億円のうち、半分強が営業・マッチング・サポートの人件費などに消え、残りが利益という構造です。「マージンが高い/低い」を論じる前に、この分解を見ておくと納得感が変わります。

公式の「平均年収906万円以上」と突き合わせる

公式サイトの下部に、次の数字と注釈が掲載されています。

公式表記と注釈(原文の要旨)

  • 平均年収 906万円以上 注釈:ギークスジョブ経由で関東エリアの案件にご参画いただいている方の平均の月報酬額(税込)を基に、12ヶ月稼動したケースを想定して算出しております。(2026年3月時点)
  • 年間契約数 20,709件 注釈:2025年4月から2026年3月末の実績

906万円は税込です。消費税10%を割り戻すと約824万円。先ほどIRから逆算した約817万円とほぼ一致します(差は約0.8%)。

この一致が意味すること

公式の906万円は、盛られた数字ではありません。IRの実績値から独立に逆算した金額とほぼ重なります。つまり「エージェントの宣伝文句だから割り引いて読む」という一般論は、この数字に関しては当たっていません。

問題は別のところにあります。「税込」と「12ヶ月稼動したケースを想定して算出」という2つの条件です。この2つを外すと数字は一気に変わります。しかも二次メディアの多くは、この注釈を落として「ギークスジョブ利用者の平均年収は906万円(または879万円、860万円)」とだけ書いています。

なお金額が記事ごとに違うのは、公式が定期的に更新している数字の、それぞれ別の時点のスナップショットが流通しているためとみられます。数字が違うのではなく、時点が違うのです。

「12ヶ月稼働」の前提はどのくらい重いか

指標数値出典・算出
通期稼働人月数2万人月超2026年3月期通期・開示値
12ヶ月フル稼働換算の人数約1,670人2万人月 ÷ 12=当メディア試算
4Q平均の同時稼働者数約1,757人5,271人月 ÷ 3=当メディア試算
登録データベース2.4万人超開示値
フル稼働換算での稼働率約7%1,670 ÷ 24,000=当メディア試算
ITエンジニア系フリーランスの実額平均年収526.3万円マイナビ フリーランス調査2025年版(n=1,000/月労働135.4時間)
月収の振れ幅高い時57.0万円/低い時12.8万円。低い時「0円」が32.4%で最多同上

登録者2.4万人に対し、12ヶ月フル稼働換算では約1,670人。もちろん登録だけして活動していない人、他社と併用している人、期中に開始・終了した人が含まれるので、この7%を「登録しても93%は仕事がもらえない」と読むのは誤りです。ただし、906万円という数字が指しているのは「1年間途切れずに稼働し続けられた人」の姿である、という一点は動きません。

業界全体の実額平均年収526.3万円との差は、①12ヶ月フル稼働という想定 ②消費税込みの表記 ③エージェント経由で実際に稼働している層に限定 ④関東エリア限定——この4つで説明がつきます。どちらかが嘘なのではなく、測っているものが違います

公式サイトの数字は、注釈の時点がきちんと書かれている

テクフリ(FLR-34)では、掲げられている数字の注釈が2022年〜2024年のもので、時点の記載がない項目も残っていました。ギークスジョブで同じ作業をすると、結果はかなり違います。

訴求されている数字注釈・条件時点の鮮度
平均年収 906万円以上関東エリア/月報酬額(税込)/12ヶ月稼動を想定して算出2026年3月時点(明記あり)
年間契約数 20,709件2025年4月〜2026年3月末の実績(明記あり)
取引社数過去取引実績から算出2026年3月末時点(明記あり)
リモート可能案件登録された案件情報から算出2025年度実績(明記あり)
登録者数ご登録のITフリーランスの人数2026年3月末時点(明記あり)
一人あたりの平均紹介案件数2025年度数値(明記あり)
契約継続意向率2025年度数値(明記あり)

出典:ギークスジョブ「ギークスジョブとは」「ご利用の流れ」「よくある質問」(2026年8月10日確認・当メディア調べ)

掲げているすべての指標に、算出条件と時点の注釈が付いています。これは業界の中では丁寧な部類です。E-E-A-Tの観点でも、上場企業として開示に慣れている影響が出ているとみるのが自然でしょう。

「年間契約数20,709件」の分母を確認する

ここは注意が必要な数字です。20,709件を、通期稼働人月数2万人月と並べてみてください。

  • 20,709件 ÷ 20,000人月 ≒ 1.04件/人月

ほぼ1対1です。つまり「年間契約数」は月単位で締結される個別契約をカウントしているとみるのが自然で、2万人の別々のフリーランスが契約した件数ではありません。実際に稼働している人数は、前節のとおり同時稼働で1,700人台です。

二次メディアが「年間契約数16,777件」といった数字を実績の大きさとして並べているのを見かけますが、分母を理解すると意味合いが変わります。これは「規模の大きさ」というより「稼働の継続性」を示す数字です。

掲載案件の実測|10,089件の中身

案件検索UIで実測しました(2026年8月10日)。

指標実測値取得条件
公開案件の総数10,089件案件一覧の検索結果表示(当メディア実測)
単価の表記形式「単価(税抜) 60 〜 80 万円/月」=税抜・下限〜上限のレンジ案件一覧・詳細ページ
新着20件のレンジ中点平均86.9万円(税抜)新着順先頭20件・当メディア算出。n=20のサンプルであり母集団を代表しません
市場全体の平均月額単価78.5万円エン『フリーランススタート』2026年6月度(掲載408,133件)

「税抜・レンジ表記」は読者にとって明確な利点です

テクフリ(FLR-34)の単価表記は税込・上限のみ(「〜1,100,000円/月」)でした。ギークスジョブは税抜・下限〜上限です。

公式FAQも「『単価』に消費税は含まれていますか?→ すべて税別金額です」と明示しています。さらに「『単価』とは、ひと月でお渡しできる目安の報酬額(ご経験によって前後します)」とあり、企業への請求額ではなくフリーランスへの支払額であることが定義されています。

他社と比較する際に、税抜/税込の換算も上限/下限の読み替えも要らない、というのは地味ですが実務的に効きます。

エリア別の偏り

エリア掲載件数
六本木・外苑前・表参道1,995件
渋谷・代官山・恵比寿1,708件
東京・日比谷・永田町・飯田橋1,142件
大阪近辺901件地方最大
福岡近辺734件
五反田・品川・大崎・田町728件
新宿・代々木726件
池袋・大塚199件
横浜・川崎172件
名古屋近辺149件三大都市圏で最少

上記10エリアの合計は8,454件で、公開案件全体10,089件の約84%にあたります(残りはこの区分に含まれないエリア)。読み取れることは2点です。

  1. 大阪・福岡・名古屋の合計は1,784件で、全体の約18%。テクフリの東京集中(掲載の約94%が東京都・FLR-34)と比べると、地方案件の存在感が明確にあります。決算説明会でも「地方の稼働者数も増加しており、地方は単価がやや低い傾向にある」「地方都市の顧客基盤強化と拡大」が重点施策として語られています
  2. 福岡(734件)が名古屋(149件)の約5倍。ギークスジョブはセミナー・イベントを東京・大阪・福岡・名古屋で開催していますが、案件量の分布は拠点の数と比例していません。名古屋圏在住なら、この差は登録前に把握しておくべき情報です

言語別の分布

Java 2,038件/PHP 1,608件/JavaScript 988件/Python 884件/Ruby 698件/AWS 614件/C#.NET 518件/Go 490件/iOS 408件/Android 403件/Unity 145件/Scala 55件(2026年8月10日実測・1案件が複数スキルに重複計上されます)。

JavaとPHPで合計3,646件、公開案件の3分の1強を占めます。一方で決算説明資料では、前年比で開発PMが19.2%増、PMOが49.4%増、要件定義を担当するコンサルが21.1%増と報告されており、上流工程の需要が伸びているという説明がされています。掲載案件の言語構成(既存システムの開発・保守が中心)と、会社が伸ばそうとしている領域(AI駆動開発・PM)にはズレがあります。登録時にどちらの案件を紹介されるかは、あなたの経歴次第です。

リモートは「83%」だが、言葉を正確に読む

案件一覧ページのFAQに、次の記載があります。

公式の記載(原文の要旨)

リモート相談可能な案件はどのくらいありますか? → ギークスジョブでご紹介できる案件のうち83%はリモート相談可能です。フルリモート、週1〜2回の出社など、ご登録者様の希望の働き方に合わせて企業側と調整していきます。

読み方は3点です。

  1. 「リモート相談可能」であって「フルリモート」ではありません。公式自身が「フルリモート、週1〜2回の出社など」と併記しており、83%の中に出社ありの案件が含まれることを明示しています
  2. 分母は「ご紹介できる案件」です。公開されている10,089件ではなく、非公開案件を含む保有案件全体を指しているとみられます。したがって、公開案件を数えて検算することはできません
  3. 二次メディアに流通する「90%以上」「82%以上」は、現行の公式表記(83%)と一致しません。当メディアでは公式値のみを採用します

市場全体の掲載リモート比率は31.6%(エン『フリーランススタート』2026年6月度)、フルリモートのシェアは約3割(レバテック ITフリーランス市場動向・2026年6月時点)です。83%という数字が桁違いに見えるのは、「リモート相談可能」という広い定義を採っているためで、市場統計と直接比較できる数字ではありません。

面談では比率ではなく、「私の経歴で提案可能な案件のうち、フルリモートは何件で、出社は月何回・交通費はどちら負担か」を聞いてください。この論点の横並び実測はFLR-16で扱っています。

サポートと福利厚生|公式に書いてあることだけ

「手厚いサポート」という評判は多く見かけますが、中身を公式記載ベースで具体化します。

項目公式の記載内容実務上の意味
請求書の代行請求書などの書類の発行・発送業務を当社で代行処理月次の事務負担が減る。ただし帳簿・確定申告の義務は自分に残る
商談同行商談当日は担当者が同行し、経歴・スキルアピールとクライアントからの情報引き出しを補助商談慣れしていない独立初期に効く
初日同行案件参画初日は担当が現場まで同行常駐・ハイブリッド案件での立ち上がり不安を軽減
個別説明会平日10:00〜20:00で受付。選考ではない在職中でも仕事帰りに相談可能
フリノベギークスジョブが無料で提供する福利厚生プログラム公式トップの説明はここまで。個別の給付内容・適用条件は一次確認が取れていないため、契約前に書面で確認すること
法人契約可能。登録に履歴事項全部証明書、参画時に法人印と法人名義口座が必要法人化済み/予定なら事前準備が要る
インボイスの方針事業者区分(課税・免税)を問わず取引する方針。ただし課税事業者への登録を推奨免税事業者でも取引可能と明言している
非公開案件登録者限定で紹介。企業都合・募集直後・人気案件が理由と説明公開10,089件は選択肢の全部ではない
プライバシーマークギークス株式会社は使用許諾事業者として認定個人情報の取り扱い体制の第三者認定

支払サイトは一次確認が取れていません

複数の第三者情報では「25日サイト」とされていますが、公式サイト・FAQでの記載を確認できませんでした。月末締め翌月25日払いであれば業界内では早い部類ですが、当メディアとしては断定しません。

契約前に締め日と支払日を書面で確認してください。なおフリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)により、報酬の支払は成果物等の受領日から60日以内が上限と定められています。

評判の分解|良い評判・悪い評判は何に起因するか

口コミの引用ではなく、流通している評価を構造に還元します。

よく見る評価その原因になっている構造あなたに当てはまるか
単価が高い/高収入受注単価83.2万円/人月(開示値)は市場の掲載平均78.5万円より高い水準。ただし受注単価は企業請求額で、受取はテイクレート控除後上流・AI関連の経験がある層ほど効く
支払サイトが早い二次情報では25日サイトで一致。一次未確認資金繰りが不安なら効くが、必ず書面確認
サポートが手厚い商談同行・初日同行・請求書代行が公式に明記されている独立初期・常駐案件ほど効く。フルリモート専業なら価値は下がる
運営が信頼できる東証スタンダード上場(7060)・20年以上の支援実績・Pマーク認定・四半期ごとの事業KPI開示契約の継続性を重視するなら効く
地方でも案件がある大阪901件・福岡734件(実測)。決算でも地方拠点強化を重点施策に掲げている大阪・福岡在住なら効く。名古屋は149件と手薄
マージンが結局わからないサービス側は非公開。ただしIRのテイクレート(17.7〜18.2%)で水準の見当はつく率ではなく、提示額の絶対値で判断する
週5稼働が中心で副業向きではない「週3作業」タグは存在するが、事業モデルが人月単位の稼働(通期2万人月)を前提にしている副業・週2以下希望なら別ルートを検討(FLR-16/クラウド系は本サイトでは送客対象外)
紹介されなかった/連絡が来ない案件の要求は即戦力前提。掲載案件も「ベテラン歓迎」タグが中心で、上流案件の比率が上昇中実務経験2〜3年未満なら該当しやすい
担当者と合わなかった専任担当制。人が案件を選ぶモデル(公式が「質を最優先。人が選ぶ」と明記)担当変更は申し出れば可能。モデル上、担当との相性の影響は大きい

登録すべきか|判定フロー

面談で必ず聞く5つの質問

テイクレートは平均値であり、あなたの案件の率ではありません。現在の数字は面談で取るしかありません。

質問なぜ聞くか
「私の経歴で提案可能な案件は何件で、単価レンジの下限と上限はいくらですか」公開10,089件は自分の選択肢の数ではない。単価がレンジ表記である以上、下限を聞かないと意味がない
「提示額は税抜という理解で合っていますか」公式FAQは税別と明記しているが、他社は税込表記もある(FLR-34)。他社比較の前に前提を揃える
「支払サイトは何日ですか。締め日と支払日を書面で確認できますか」二次情報の25日は一次確認が取れていない。フリーランス新法の上限は受領日から60日以内
「フルリモートは何件で、出社は月何回・交通費はどちら負担ですか」「83%はリモート相談可能」は相談可否の話。件数と出社日数を分けて聞く
「フリノベの給付内容と適用条件を書面でもらえますか」公式トップの説明は「無料で提供する福利厚生プログラム」まで。中身と条件は契約前に自分で確認する

よくある質問

ギークスジョブのマージン率は何%ですか?

サービス側では公開されていません。ただし運営元のギークス株式会社は東証スタンダード上場企業で、決算説明資料に「テイクレート」を四半期ごとに開示しています。定義は「取扱高からITフリーランスに支払う報酬額を控除した売上総利益を取扱高で除して算出」で、実質的にマージン率と同じ計算です。直近の開示値は18.2%(2026年3月期4Q)、同1Qは17.7%でした。ただしこれは全稼働案件の加重平均であり、個別案件の手数料率がこの数字である保証はありません。

「平均年収906万円以上」は本当ですか?

公式サイトの記載であり、注釈も明示されています。「ギークスジョブ経由で関東エリアの案件に参画している方の平均の月報酬額(税込)を基に、12ヶ月稼動したケースを想定して算出(2026年3月時点)」です。当メディアがIRの受注単価とテイクレートから独立に逆算した金額(税抜で約817万円、税込換算で906万円に近い水準)とほぼ整合するため、数値そのものは妥当と考えられます。ただし「消費税込み」と「12ヶ月フル稼働を想定した算出値」という2つの条件が付いた数字であり、実際の年間受取額の分布ではありません。参考として、ITエンジニア系フリーランス全体の実額平均年収は526.3万円です(マイナビ フリーランス調査2025年版、n=1,000)。

なぜ記事によって平均年収が820万円、860万円、879万円と違うのですか?

公式が定期的に更新している数字の、それぞれ異なる時点のスナップショットが流通しているためとみられます。現行の公式表記は906万円以上(2026年3月時点)です。案件数やリモート比率が記事ごとに違うのも同じ理由と考えられます。当メディアでは、確認日を明記したうえで公式の現行値のみを採用しています。

リモート案件は90%以上あると聞きましたが本当ですか?

現行の公式FAQの記載は「ご紹介できる案件のうち83%はリモート相談可能」です。90%以上という数字は現行の公式表記と一致しません。また「リモート相談可能」は、フルリモートに加えて週1〜2回の出社なども含む広い定義であることが公式自身に併記されています。フルリモートを条件にするなら、比率ではなく面談で件数と出社日数を確認してください。

支払サイトは何日ですか?

複数の第三者情報では25日サイトとされていますが、公式サイト・FAQでの一次確認は取れていません。契約前に締め日・支払日を書面で確認してください。なおフリーランス新法により、報酬の支払は成果物等の受領日から60日以内が上限です。

地方在住でも使えますか?

エリアによります。2026年8月10日の実測では、大阪近辺901件・福岡近辺734件に対し、名古屋近辺は149件でした。大阪・福岡は選択肢が確保できる水準ですが、名古屋圏は手薄です。決算説明会でも地方拠点の強化が重点施策として掲げられており、地方の稼働者数は増加傾向にある一方、地方は単価がやや低い傾向にあると説明されています。

単価は税込ですか税抜ですか?

公式FAQに「すべて税別金額です」と明記されています。案件一覧の表記も「単価(税抜) 60 〜 80 万円/月」という形式で、下限と上限のレンジが示されます。また公式は「単価とは、ひと月でお渡しできる目安の報酬額」と定義しており、企業への請求額ではなくフリーランスへの支払額です。エージェントによっては税込・上限のみの表記もあるため、他社と比べる際は前提を揃えてください。

免税事業者のままでも取引してもらえますか?

公式FAQに、事業者区分(課税・免税)を問わず取引する方針である旨が明記されています。ただし今後の円滑な取引に向けて課税事業者への登録を推奨するとも記載されています。

未経験でも案件を紹介してもらえますか?

案件検索に「未経験OK」「若手歓迎」のタグは存在します。ただし掲載案件の多くは「ベテラン歓迎」タグが併記された即戦力前提の内容で、決算資料でも開発PM・PMO・コンサルといった上流案件の増加が報告されています。実務経験2〜3年未満の場合、提案が出にくい可能性は高いとみるのが現実的です。

他のエージェントと併用すべきですか?

2〜3社が適正です。ギークスジョブの強みは、手数料水準の見当がIRからつくことと、単価が税抜レンジで表示されるため他社比較の基準にしやすいことです。母数の大きい総合型と並べて、同じスキルシートを出して提示額を比べる使い方が機能します。率を推測しなくても、提示額の絶対値を並べれば相場は見えます。

まとめ

ギークスジョブをどう評価するか

  1. サービスとしてはマージン非公開。ただしIRにテイクレートがある — 17.7〜18.2%(2026年3月期)。業界で最も検証しやすいエージェントのひとつ
  2. 受注単価83.2万円 × テイクレート18.2% → 受取およそ68万円/人月(当メディア試算)。企業が払う額とあなたが受け取る額の差が、数字で見える
  3. 平均年収906万円は盛られていない。条件が読まれていないだけ — 税込・関東・12ヶ月稼働想定。税抜換算するとIRからの逆算値とほぼ一致する
  4. 「12ヶ月稼働」の前提は重い — フル稼働換算の稼働者は約1,670人、登録2.4万人に対し約7%(当メディア試算)
  5. 単価は税抜・レンジ表記 — 他社比較の基準として使いやすい。公式FAQも税別と明記
  6. 公式の数字にはすべて時点と算出条件の注釈がある — 二次メディアの数字のばらつきは、更新前の時点が流通しているため
  7. 公開案件10,089件。大阪901・福岡734・名古屋149 — 地方案件はあるが、名古屋圏は手薄
  8. リモート83%は「相談可能」の定義 — フルリモート確約ではない。件数と出社日数を面談で分けて聞く
  9. 支払サイトは一次未確認 — 二次では25日サイト。書面で確認すること

ギークスジョブの実務的な価値は、「検証できること」そのものにあります。手数料率を公開しているわけではありません。それでも上場企業として四半期ごとに事業KPIを開示している以上、受注単価も、稼働規模も、手数料の水準も、外から確かめられます。非公開が標準の業界で、これは小さくない差です。

そして今回わかったのは、公式サイトの数字が誇張されていなかったということでした。906万円は、独立に逆算した金額とほぼ重なります。誇張ではなく、注釈が読まれていないだけです。

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